ゲルマン魂

 皆さんはドイツといえば。という質問には何と答えますか?ビールにウィンナー、ベルリンの壁ヒトラー、古城街道など様々ですが、僕はキャプテン翼ですね。シュナイダー君が「ゲルマン魂!」と気合いをいれていたのが目に浮かびます。カルツ君は楊枝をくわえてサッカーをするんです。今の日本はカルツ君みたいなタイプは多いですが、ヒュウガ君やシュナイダー君みたいなタイプが欲しい所ですね。
 アジアカップには感動しました。スポーツは最高のエンターテイメントですね。
 そんなドイツが産んだ全力直進疾走グループ「NUE!」ではなく「NEU!」でしたね。いつから間違えていたのでしょう、、、、。彼らは大爆笑しながら走っていますね。そんな音楽です。NEU!(笑)みたいな。
 
 そんなドイツの音楽に最近夢中です。GermanRockとかクラウトロックとかっていわれるあれです。何故「クラウトロック」って呼ばれているか皆さんは知っていますか?クラウトとはドイツで食べられるキャベツの漬け物だそうです。日本でいうたくあんですね。それを小馬鹿にしたイギリス人がクラウトロックと呼んだそうです。当時のGermanRockの評価が解るエピソードですね。最近知った知識です。でもたくあんロックじゃ格好悪いですね。皆さんも明石政紀さんの『ドイツのロック音楽 またはカン、ファウストクラフトワーク』を読んでみて下さい。興味があれば。

 まあ僕なりの見解を述べますと(明石さんの力を借りて)、彼らの音楽っていわゆる答えというか聴いた後に残る「何か」みたいなものを解りやすいかたちで提示してくれないんですね。ここがポイントで、そこに聴き手との距離がうまれます。聴き手を突き放すというわけではないんだろうけど、彼ら作り手の側で自己完結してしまっているというか。この距離が適正になった時、音がすんなりとはいってきます。この辺りが理解されにくいところかな。まあでもこの「距離」っていうのは大事かなと最近。思ったりします。

 クラスターなんかはリズムらしいリズムが無く、シンセサイザーやオルガンの音がふわふわしている。リズムもあるにはあるけど、プロペラみたいなものです。エンジンではありません。聴く人によっては「もっとしゃきしゃきやらんかい!」と怒りだしてしまうかもしれません。でもこの肉体性がまるでなく、終着点のない感じがたまらないんですね〜。クラフトワークの最初の3枚もこんなイメージです。でもNEU!のクラウス・ディンガーがドラムを叩いている強力なやつも出てきますのでご注意を。クラフトワークは『アウトバーン』以降どんどんコンセプチュアルになっていくのがまた素敵。

 カンはすごいですね。30歳を過ぎたおっさん達の実験に重ねる実験の結晶だったのですね。前にカンは天然だと書きましたが、彼らは間違いなく確信犯でした。個々人の個性のぶつかり合いを見事にシューカイ先生がまとめあげていらしゃる。まとまりがないようですごくある。シューカイ先生見事です。
 あと自分達の生活にない音楽に対してすごく貪欲ですね。ロックもレゲエもアフリカもアジアもそう。彼らの良いところはそれらに対して一定の距離が保たれている。そこにユーモアが存在するんですね。それをごった煮にして産まれるのがカンの音楽。そういう意味で『Unlimited Edition』は重要な作品。彼らの制作過程がよく解ります。最初ここから聴いたら微妙かもしれないけど。
 まあ詳しくは『ドイツのロック音楽 またはカン、ファウストクラフトワーク』またはReimixのカン特集にて。カンはおもしろいですよ〜。勉強してみる価値ありです!
 
 アシュラテンペル〜マニュエル・ゲッチングファウストは野田先生にお任せします。コメント欄にでもどうぞ。

 あとこの人達に共通して素晴らしいのは常に自分達のやっている事に対して批評的であることですかね。プレイヤー指向にいってはつまらない。
 皆さんもいかがでしょう「クラウトロック」。

 さてさてヤーヤーボールヤーですが、3人になってからの音源をmyspaceにupしています。お暇な時にでも聴いてみて下さい。ライヴ決まっているので詳細でたら書きますね。
 あとmixiにヤーヤーボールヤーのコミュニティが出来ています。よかったら参加して色々書きこんでください。
 
 P、S 随分前に某先輩にいわれてハッとしたのですが、ヤーヤーボールヤーはスタジオワーク中心のバンドになりたいですね。夢の話しですが。自分たち専用のスタジオ。1000万くらいあったら出来るのかな〜。シューカイ先生やコニー・プランクみたいなエンジニアも見つけたいですね。最近はパソコンあったら出来るんだろうけど、そういう所は是非贅沢して、こだわりまくりたいすね。夢はでっかくね。

 P、S2 SOULJAZZかNUMEROか忘れたけれど、そこから出ているウィリー・ライトっていう人がめちゃくちゃ良かったです。極上フォーキーメロウ・ソウル。泣きます。泣いてしましいます。たまにはこういうのも聴かないと頭おかしくなりますよー
ドイツのロック音楽―またはカン、ファウスト、クラフトワーク