助っ人


 前の記事にも少し書きましたが、YYBYの助っ人の関さんです。本格的にミックス、マスタリングを手伝ってもらえる事になりました。関さんはuzupoti(うずぽち)という名義で、楽曲提供や、出張レコーディングなんかをしている人で、今回YYBYも手伝ってもらう事になりました。http://www.myspace.com/uzupoti←uzupotiさんのマイスペのアドレスです。また聴いてみて下さいね。作業的にはMTRの録音データを関さんのパソコンに送って、そこからミックスという流れになり、パソコンソフトを使っての編集というかたちになりました。それで昨日ミックスを3人で行ったのですが、これが感動の出来映えでした。いやあ、本当にミックスって大事だなと、なんというか恐れ入った次第であります。関さんの的確なアドバイス&ミックスで曲が見違える様になりました。今は関さんの隣でああして下さい、こうして下さいと口をだしているだけですが、僕たちも近々編集ソフトを導入しようと思っています。それで自分のパソコンで使い方を教わりながら、覚えながらミックス・マスタリングしていくのが一番ためになるのではないかと思っています。まさか、ここまでやることになるとは思いませんでしたが、これも何かのきっかけという事で。これから宜しくお願いします!
 しかし、こういう運びになったのもあの時に電車に乗ったおかげなんです。運命といえば大袈裟かもしれませんが、いいきっかけになりそうです。YYBYに追い風が吹いたな、と昨日つくづく思った次第であります。こういう出会い、きっかけは大事にします。

 Nina Simoneの1967年のアルバム『SILK&SOUL』より「I wish I knew how it would feel to be free」です。メロウ&ソウルフル、ブルージィーなNina Simoneが楽しめるアルバムで素敵です。この曲最高です。もうタイトルからして最高ではありませんか。Nina Simoneはもともとクラシックのピアニストを志していたのが、女性である事、黒人である事を理由に音楽学校への入学を拒否されてしまいます。そこで彼女は食べるためにジャズやポップスをクラブで演奏するようになったそう。1枚目のアルバム『LITTLE GIRL BLUE』ではそんなクラシックなピアノ演奏も聴く事ができる素敵な1枚です。で、そのレコーディングの後「解毒治療」として、3日間ベートーベンを演奏し続けたそう!彼女も成功と挫折を繰り返しながら、生涯黒人である誇りを保つために闘い続けた女性。そういう音楽です。
 ジャズ界にはこういう「運命の悪戯」エピソードがかなりの例あるようで、あのカウント・ベーシーが最初夢中になったのはパーカッションであったところを、ピアニストの母親によってピアノを仕込まれる事になったとか、デューク・エリントンの幼少期は一流の野球選手になる事を夢見ていたそう!しかし、野球仲間のバットがデュークの顔面を殴打してしまったのをきっかけに、これまた母親からピアノを勧められる事になったそうです。こんな素敵なエピソードがごろごろあるようですよ。ちなみに全部『だけど、誰がディジーのトランペットをひん曲げたんだ?〜ジャズ・エピソード傑作選』より。です。僕の拙い文章では何ですので、是非。本当に楽しい本ですよ。
 今月は新しい音楽に出会ったせいもあり、滅茶苦茶にCD・LPを購入しております。聴く暇もなく、15枚くらいたまっているのです…。本当にこれも出会いという事です。