矢面


 ここにきてのBOB MARLEY。こういう人って、えてしていつでも聴けるわ。みたいな感じでスルーしてしまう傾向があるのですが、やられましたねBOB MARLEY。きっかけは同居人のCが幾つか聴かせてくれてこれはちゃんと聴くべきだなと思ったのです。特に昨日教えてくれたこの曲には痺れました。本当に電気が走った感じ。久しぶりの感覚。もう純粋にかっこいいなて思えました。当然歌もだけれど、やはりバレット兄弟のベースとドラムがいかす。ミックスどうのこうのは殆どないけれど、空間がダブしている。レゲエの強さ。もうこれは(知ってはいましたが)STEVIE WONDERやGIL SCOT HERONなんかと同等のレベル。この歌に演奏の前には抗えなくなるというやつ。そんなに数はないし全部集めようと決心。
 で、これまたCと先日話していたのですが。アレサ・フランクリンを聴いていた時。こういう人達って矢面に立てる人だよなて。そう、人を動かせるパワーを持った音楽。60,70年代における音楽の役割ていうのはそういう側面が多かったはず。サマーオブラヴもそうだし、黒人社会における公民権運動もそう。ジャマイカでの独立後の社会変革の波。などなど。そんな時代を先導しえたのが音楽だったのかなと思います。そんな風に時代に揉まれてきた音楽はやはり力強くて美しいなと感じるのです。時代は変わり音楽の持つ役割も変わるのは当然で、今現在はどうなのかな、なんて事を考えるのもたまにはいいかもです。しかしアレサもボブ・マーリーもそうだけれど、まあ勝てないな(苦笑)と思います。勝ち負けなんてないのは解っていますが。