雑記

ジョン・コルトレーン 私は聖者になりたい (P-Vine BOOks)
 『ジョン・コルトレーン 私は聖者になりたい』この本を読んでみようと思い購入。自分の場合、入れ込む程に好きな人となると音はもちろんのこと、その人の生涯、音や世の中に対峙するスタンスが気になってくる。一つのジャンルが生み出される過程なんかもそう。そういう部分なんて音が良かったら別にどうでもいいのかもしれませんが、対象の背景を知っているかどうかで聴こえてくる音が違うと思うんですよね。JAZZとかブルースになると音を生き方で体現しているみたいな人が多いから。半ば伝説めいた話や逸話も多いですが、そうなるにはそれ相応の理由があるからにして。
 何でも知ろうとすることは大切だと思う。対話てそういうことなんじゃないかな。その対象に愛があるならなおさらで。よく書いている気もするけれどこっちがそうして求めれば、それを何倍もにして返してくれるミュージシャン達やプロデューサーは本当に素敵です。逆で考えるとそんな風でありたいと願う。自分の周りには好きな対象について聞くと、聞いた2・3倍の返答を一生懸命してくれる仲間達が何人もいます。思わず笑ってしまうんだけれどね。そんな人達と酒を飲む時間が一番楽しいんだこれが。

 そんなコルトレーンにはまって3ヶ月ほどというもの、ターンテーブルの中心にはいつも彼がいます。同居人のCが言っていっていたのだけれどマイルスに比べて、リズムの構成は解りやすい分、曲のグルーヴに重きを置いていたのかなと想像する。エルヴィン・ジョーンズが生み出す躍動感にドライヴ感がえげつない。マイルスはマイルスで60年代後半から一気にそっち方面に舵をとるのだけれど、自分が聴いたコルトレーンは一貫してそっちだなと感じています。あとやはり『バラード』ていうアルバムがあるだけあってこの人のグループの演奏するバラードはとても美しい。琴線にふれるといいましょうか。そんな演奏を存分に聴かせてくれます。
 全然話が変わりますが、WBC日本代表の試合にはまったくの苦笑い。ベンチ首脳陣の采配と解説の古田さん、工藤さんの考えが違いすぎて面白いのです。この試合の流れは野球の神様が日本に見方しているとしか思えないのですが 笑。なぜに勝てているのかよく解らない。是非そんな事に関係ない試合運びをお願いしたいです。