おはようまたやろう

 おはようございます。今日は雪みたいですね。雪!?って感じです。
 昨日の続きをまた書きます。
 
 そうディスコです。ディスコって苦手な人が多いようなイメージが結構あります。僕らの世代って、この辺の80年代のバブリーなキラキラした音って格好悪いものの象徴だったような気がするのです。まあ僕だけかもしれませんんが。(僕は今23歳です。今年で24。)
 僕はもともと70年代初期のファンクとかが大好物で、僕のルーツともいえるようなものでした。しかし70年代中期から後期のファンクの音って派手派手で渋好みだった僕は苦手意識がとてもあったのです。そうディスコ。でも去年の夏前くらいから自分の中でソウルブームがあって、色々70年代のソウルを聴きあさった流れで聴くとすんなりといけてしまいました。
 ディスコってすごい享楽的な音楽ですよね。楽しければいいじゃないっていう。その辺がブラックミュージックがブラックミュージックであるためのアイデンティティを失わせた原因だとか何たらかんたらとらいわれるみたいです。確かにそうですね。それまでのブラックミュージックって公民権運動と強く結びつきを持ち、メッセージ色がすごい強い闘う音楽っていう側面が強いですね。でもディスコではその点が逆転していますね。ブラックミュージックがもともと持っていた享楽的な部分が全面に押し出され、メッセージ色はぐっと後退しています。
 そうメークマネーですね。大事ですねメークマネー。特に今の時代。その辺のことにもし興味がある人がいたら、ネルソン・ジョージという人が書いた『リズム&ブルースの死』という本を読んでみてください。とてもおもしろいです。
 僕はディスコの持つ享楽的な部分の裏側にあるすごい刹那なところがたまらなく好きです。祭りの後の静けさというんでしょうか。あの何となく寂しい感じがたまりません。ライヴの後とかすごいそういう感じがありますよね。これまた大学時代に勉強したことなのですが、刹那主義ですね。どうせ辛い世の中なら楽しくはちゃめちゃに生きようやという。たしか室町時代の歌集で『閑吟集』というのがあるのですが、ディスコなんかに通じる部分があってすごくおもしろかったです。すごく刹那な世界。なんか憧れるんですよね刹那的な生き方って。(まだまだ子供です)こういうことを大学時代は勉強していました。
 『空洞です』もちょっと刹那な感じがあります。でも『空洞です』で表現されているのは刹那を超えた先にあるものですかね。なかなかに切ない世界ですね。「ひとりぼっちの人工衛星」とかたまりませんね。今書いていて思ったのですが「切ない」って言葉ってもしかしたら「刹那」からきているんでしょうかね。

 というわけでまずはこれ。CHICで『RISQUE』。このアルバムの1曲目は、シュガーヒルギャングが「ラッパーズディライト」のベースラインで使用して有名になった「GOOD TIMES」ですね。というかこのベースライン、クイーンの曲にもあったような気がしますが思い出せません。余談ですが人から聞いた話によるとシュガーヒルギャングはこのベースラインを引用する際、権利の問題でもめるのをおそれたか何かでサンンプリングではなく、実際にベーシストが弾いているという説もあるそうです。どちらも一緒な気がしますが。詳しい方教えて下さい。初期のシュガーヒルギャングってディスコバンドですよね。1枚目のジャケットとか楽器弾いてますもんね。あまりトラック感がありません。オールドスクール。格好いい。ヒップホップ苦手な人でも余裕で聴けると思います。是非。

 でCHICですがナイル・ロジャースのカッティングギター、バーナード・エドワーズのベース、トニー・トンプソンのドラムどれも鉄壁ですね。ある意味超絶。いや普通に超絶。強すぎです。まず勝てません。聴いていて気持ちよすぎです。この3人の演奏だけで十分聴くのにあたいするものになっています。そこに絡んでくるボーカル、ストリングス、ホーン隊、うっとりしてしまいます。モテたのでしょうねこの人達。
 『RISQUE』は3枚目のアルバムなのですが、81年の6枚目のアルバム『TAKE IT OFF』では派手さが控えめになって、ギター、ベース、ドラムがぐっと前に出て骨格はっきりしたというんでしょうか。シンプルになってこちらも格好良いです。なんというかNEW WAVEっぽいというか。あとCHICがプロデュースし、メンバーが全面参加しているシスタースレッジなんかも素敵ですね。歌っている人は違いますがまんまCHICです。

 そしてディスコの楽しみといえば12インチシングル盤。これってディスコが発明したフォーマットだった気がします。リミックスとかロングヴァージョンが入ったりしていて買わずにはいられないです。そして何より音がいい。
 

「LOVE INSURANCE」。これは結構な値段出したのですが、大当たりでした。まあ視聴させてもらって買ったんですけどね。打楽器乱打→ギターカッティング&ベース→ストリングス→ホーンと入ってくる流れがもうディスコ!!って感じでたまりません。いやがおうにもテンションあがります。踊ります。途中のお約束ブレイクも素敵です。そういえばブレイクの発明もディスコですよね。後のクラブミュージックには、絶対なくてはならないものだったんですねディスコ。ディスコLOVEです。鈴木亜美さんの「CANT STOP THE DISCO」という曲があるのですが、(パフュームの中田ヤスタカさんプロデュース)今っぽいディスコで素敵な曲です。そういえば本家パフュームの最新作でもディスコっぽい曲ありましたね。そういえば去年はDJ SPINNAのブギー・ディスコのMIXものが話題になったりしていましたが、一周してきてまた流行っていたようですね。僕もしっかり流行にのせられたというわけです。
 あとディスコに限らずアメリカのブラックミュージックは各地域ごと、レーベルごとにめちゃくちゃ特色があって楽しいです。選ぶ基準として地域やレーベルがあるって何かおしゃれな感じしますよね。この辺の音はある程度絞って聴かないといくらお金があってもたりませんね。
 今日はこんな感じです。
 
 自分で読み返してみるとなんかうっとうしいですね。全然単純に音楽を楽しめてないですね。いちいち理屈っぽい。ちょっと自分に腹がたったりしますが、こういう音楽の聴き方もありなのかもしれません。でもお金がいくらあっても足りなくなります。特に12インチは。でもロマンがあるんですよね12インチ。男のロマン
RisqueTake It Off