ハブ ユー エヴァー シーン ザ レイン

  CCRの名曲ですね。最近雨ですね。寒いですね。桜がちらほら咲いていますね。春の雨は悪くない気がします。
 まずはライヴレポートから。22日にLainy J Groove×METRO presents『DANCE TO THE MUSIC』〜√thumm release partyに参加させて頂きました。Lainy J Grooveの皆さん、出演者の皆さん、METROのスタッフさん、来てくださった皆さん有り難うございました。そして改めまして√thummさんレコ発おめでとうございます。
 まあ僕らはというと割と良かったみたいです。その感覚は僕らにもありました。リズム隊を褒めてもらえたのが何よりの収穫でした。リズム隊が命なんですねヤーヤーは。生命線。 今回思ったのは自分たちのやっていることへの確固たる自信というか、自分たちがもっと楽しんで自信を持って演奏することがまず大事だなと思いました。これはまず曲云々よりも前に大事なことですね。もうそれは勘違いくらいでもいいのかと思います。ライヴをやる上では。それは表面的に出る出ないは別にして、見ている人には伝わりますもんね。そのためには普段ストイックに練習しなければ。今回他の出演者の皆さんを見ていてそれを一番に感じました。自分達の曲がどうこうよりも、そういう事を感じさせてくれたナイスな出演者の方々でした。
 で明日がこれです。二条nanoでnano 6th anniversary party the 19th night『LOVE』に参加させてもらいます。対バンがスーパーノア / SuiseiNoboAz / out at bero / monohoxon / マヒルノ / 永尾蕗子の皆みなさまです。open] 16:30 / [start] 17:00 [adv] \FREE!(1drink別) / [door] \FREE!(1drink別)です。500円で入れるみたいなので、豪華メンツだし時間がある方は是非お願いします。ちなみにこの日でベースのゴリポンがラストです。現メンバーでは最後になります。4月からは新しいベースで活動するのでまたよろしくお願いします。

 で、最近はこれ。Buffalo Daughterで『New Rock』。今さらですが初めて聴きました。こういう日本のロックの人を今まで全然聴いてこなかったのです。ゆらゆら帝国もそうでした。すごく面白いですね、この辺の人達。日本人ならではの事ができていると僕は思います。『New Rock』。ゆら帝もそうだけどこういう米英やドイツとか、その周辺の音の解釈を上手くやりますよね皆さん。面白いです。とても、とっても参考にさせてもらっています。
 『New Rock』はジャーマンロックの影響が強いですね。めちゃノイとかのにおいがします。Buffalo Daughterアメリカツアーを行った際、移動の車でアメリカのあのひたすら続く、景色の変わらない風景の中でしっくりきた音がノイやカンなどのあの感じだったみたいです。何も起こらない感じ。
そんなイメージでつくられたのが、『New Rock』みたいです。何かで読みました。なるほど。よくわかります、その感じ。
 ちなみに2010年に入って買った最初の5枚くらいは全部ジャーマンロックでした。はまってました。最初はジャーマンロック?聴いてもピンとこないなみたいなイメージで避けていたところがあったのですが、テクノなどのクラブミュージックを少しかじって、バイト先で野田先生に色々聴かせてもらうとハマるやつにはハマりました。ジャーマンロック。でも全然まだまだ素人です。ジャーマンロック。
 僕とかはクラブミュージックからの再評価を受けたジャーマンロック、クラブミュージックを経由した耳でのジャーマンロックを聴いているので、おそらくほんとうに好きな人とは全然聴き方が違うのだと思います。しんどいものはたくさんあります。カンとかちゃんと聴いているわけではないのですが、僕は後期や、ホルガー・シューカイのソロになってからの方が好きです。今の僕の耳では。
 で『New Rock』に戻りますが、これもなんというかクラブミュージッックを通過した上でのジャーマン解釈だと思います。ジャーマンロックがBuffalo Daughterの根本というか本質ではない気がするのですが、全然Buffalo Daughterに詳しくないので、教えてください。ゆらゆら帝国は本気な感じがします。またあの話ですね。それぞれの抽出の仕方。何回目ですかねこのテーマ。

 『New Rock』の時点で97年ですが、今のロックバンドってクラブミュージックの要素を取り入れていることが多いと思います。クラブミュージックというよりは、ダンスな要素というか。上手くいえませんが。ヤーヤーもそうですよね。さてそこで考えてみたいのが、どうしたら他と違うことができるのか。(少しレポートっぽく。よければ誰か評価してください。)
 ではまず、山本ムーグさん、シュガー吉永さんのインタビューに注目してみます。「ギター、ドラム、ベースでやっているんだけども、構造的にテクノに聴こえる。」(ムーグさん)「4つ打ちとかじゃなくて、普通の8ビートを淡々と叩いて、ギター、ベースも8ビートをただ刻んでるっていう、だけどテクノに聴こえる」(シュガーさん)
 二人ともに共通していることが一目瞭然ですね。ギター、ドラム、ベースというバンドのフォーマットがあった上でいかにテクノっぽく聴かせるかということ。それをやっていたのがノイやクラフトワーク初期、マニュエル・ゲッチングやカンですね。彼らはテクノというジャンルの音構造の基盤をつくった人達ですね。この辺の時代の機材の発達がすごいですね。相乗効果で機材も音楽もどんどんすごくなっていった感じ。
 で、僕が『New Rock』をすごいと思ったのは、シュガーさん、ムーグさんともに言っていた、テクノをあえてバンドのフォーマットでやってみたというところ。このアルバムが97年とか98年につくられた時には、テクノをバンドでやるっていうことがあまりなかったと思います。90年代以降の日本のロックって、クラブミュージックを通過した後でやる音楽っていうイメージがすごいあります。渋谷系とかってよく知らないんですが、すごいDJ的な解釈なんですよね?でもこの時代になるとテクノなんかはトラックメーカーとかDJの演奏するものですね。バンドでテクノはなかったんだと思います。それをやるとノイとかクラフトワークっぽくなるのは必然ですよね。だから『New Rock』に関しては新しい音が出されているわけではありません。90年代という時代の風潮のなかでこういうことをやったBuffalo Daughterの作戦勝ち。で本題に戻ると『New Rock』から10数年経った今どうすればいいのか。
 僕はBuffalo Daughterがノイやクラフトワークのバンドスタイルのテクノをあえてやったのとは逆に、それ以降のテクノの音をバンドでやってみてはどうかと思うのです。例えばデトロイトテクノの音構造をバンドに置き換えてやってみるとか。上手くいえませんがトラックメーカーやDJの視点からつくる音をバンドでやってみるというか。それをやるにはデトロイトテクノならデトロイトテクノの音を自分なりにきちんと理解した上でやらないとだめですね。半端にやると全然だめですね。そういう意味でクラブミュージックをバンドでやる上で音の構造ってとても重要ですね。今そういうことをやっている人達ってテクノっぽいというより、ディスコというかハウスっぽい4つ打ちなイメージがすごくあります。デトロイトテクノみたくハードではないんですね。だから、先に書いたように打ち込みでつくられたようなテクノの感じをバンドで出せたらなと思ったりします。デトロイトテクノのあの攻撃的なドラムの感じとか出せたらかっこいいですよね。
 でも僕が知らないだけでそういうことをやっている人達っているんでしょうね。まだまだ井の中の蛙です。もっとたくさん知らなければ。
 そういえばBuffalo Daughterもローランドの303とか808を上手くバンドに融合させてますよね。どうしたらいいのでしょうか。わからなくなりました。まあ新しいことなんてそうそうできるもんじゃないですよね。『New Rock』も先に書いたように特に新しい音ではないし。だから要はいかに自分らしく解釈をするか、コンセプトを上手くたてるかということなんですかね結局。自分たちをいかにプロデュースするか。そういうことを考えるのが僕は好きなのですが。

 うーん、上手くまとまりませんでした。まあクラブミュージックの解釈の仕方的なものはまた書くと思います。これがヤーヤーやる上でのテーマな気がしました。でももっと無邪気にやりたいところですね。あ、僕はヤーヤーのプロデューサーになりたいのかもしれません。
 また長くなりました。僕にも解ったジャーマンを簡潔に紹介してさようなら。
 ・『zero set』メビウスプランク、ノイマイヤー。
 はじめて聴かせてもらった時なんじゃこりゃと思いました。ドラムンベースかと思いました。衝撃を受けました。参加メンバーはジャーマン・オールスターみたいです。すごい瞬発力のある音楽。1曲目びっくりしました。
 ・『Flow Motion』CAN。
 めちゃポップ。レゲェ色強し。I Want More最高です。ディスコ。享楽的。
 ・『ノイ!2 』ノイ!
 日本の評論家は塩化ビニールの無駄遣いといったそうです。成る程。テープの早回しなどのコラージュ要素強し。制作費が全然なかったそうです。でもかっこよし。雑誌でクラウス・ディンガーがやっさん、ミヒャエル・ローターがきよしに例えられていたのがおもしろかったです。やすしきよし。なぜバスドラを8つで踏もうと思ったのかが理解出来ません。ハンマービート。ハンマービートって四角いイメージがあります。デトロイトテクノのドラムも四角いイメージ。
ニュー・ロックゼロ・セット(ZERO SET)(紙ジャケット仕様)(PAPER SLEEVE)Flow Motion (Hybr)ノイ!2