奇才

 現在CONGOSの『HERTS OF CONGOS』を聴いているのですが、ここでのプロデュースはかのLEE “SCRATCH”PERRY。録音はもちろんBLACK ARK STUDIOS。いわずと知れたルーツ・レゲエの名作みたいです。

 「奇才」は古びないと常々思っているわけですが、LEE PERRYもこの部類に入る人ではないかと疑っております。自分のスタジオを燃やす、意味不明な言動をするなど「奇行」でも知られている人ではありますが、間違いなくルーツ・レゲエ期のジャマイカにおいて独自すぎるヴィジョンを持って作品を作った人のようで。

 もともとキンングストンなどの都会の出身ではなく田舎の生まれだそう。そこにあったジャマイカカントリーミュージック、そこに確実に流れる遥か彼方の「故郷アフリカ」の鼓動を自分の作る音楽に強烈に融合しようとしているのが解ります。(なんとなく)これは彼がカントリーの出身だということが大きいみたいで。
 後々奇行に走るようになったのも、ジャマイカの不安な政情の影響がかなりあったみたいです。彼ほど感性の尖った人はその状況下で正常でいる方がおかしかったのであって。そこから世界各地を転々として、今でもプロデューサーを迎えて作品を発表しています。こんな人が2011年まで生き残ったのはすごい。

 こんな風に他人の物語を知ると、自分のルーツって何なんだろうなって思います。もちろん父ちゃん・母ちゃんがいて云々は解るけど、もっと大きな日本人としてのルーツ。本なんかで調べると解るんだろうけど、実感としての。そういう機会ってめったにないですね。良い事なんだか悪い事なんだか。

 よろしくお願いします。
8/7(sun)『New/New/new(乳)/WAVE vol.3』@京都METRO

  LIVE:skillkills / bonanzas / 鯨 / ヤーヤーボールヤー / anu-pass

  DJ:Do Do it’s

  18:00OPEN,18:30STARTです。

  前売り2000円当日2300円+1DRINKです。

 バキーッとやるから!

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