漆黒の夜2

 またしてもこの時間のBlackJazz。眠たいのは眠たいのですが、この時が至福の時間。音楽の時間なのです。こういう時は自分のやっている音楽なんか関係なし。リスナーに徹すべし。別に何かが変わったり、生産性があったりする訳ではないのだけれど(ある時はもちろんある)、こうしてレコードを聴いていたいのです。だから聴ききれない程のレコードをちょこちょこだったり、どばーっとだったり買ってしまうのでしょうか。そしてなによりレコードを買うという行為が大好きなのです。なんというかレコードを選んでいる間は我を忘れるのです。でもさっき書いた事と矛盾するかもしれませんが、レコードをこうして聴いている間は自分自身と対話するのです。ただただ音に身をゆだねて自分の色々な事を知るのです。体調だとか精神衛生状態だとか。 歳をとるに連れ音の好みも変わってきたし、音楽に対して求めるものも随分と変わってきているなと実感する4月の真夜中なのです。引っ越してきてまだ数日ですが、よく音楽を聴く様になりました。聴き方も少し変わりそうかな。ずっとヘッドフォンで聴いていたんですが、今の家ではスピーカーから音が出せる!ヘッドフォンで聴きたいのもあれば、スピカーで思いっきり音を鳴らしたいのもあるのです。しかしCDプレイヤー兼、アンプの調子が悪いのが少し心配。またお金ができたら買おうかな。今度はCDプレイヤーとアンプを別個でっていうのが理想です。

 今夜もDOUG CARN。『Infant Eyes』。このアルバムもブラック&ダークネス。そしてメランコリックでスピリチュアル。いやほんとにこの時間の音楽だと思います。少し背伸びした気分になります。音楽も時と場合が違えば全然聴こえ方も違うものです。そういう事を考えて聴くのも楽しみの一つです。
 こういう音楽てかなりの自由度がありますが、考えぬかれて構築された音楽の良さももちろんあります。しかしこういう即興の美学、そうジャズの最も重要な一部である即興。こういう要素を僕らも取り入れられたらなと最近思うのです。こういうグルーヴって即興ならではだし、音と音がしっかり会話している。もちろん演奏技術も問われますが。まあ即興だけではなく、いわゆる勢いというか瞬発力のある曲を作ってみるのも勉強になるのではないかと思っているのです。この間ゲストに参加してもらった時にもそれは感じましたね。まあこれからのお楽しみという事で。そんなYYBYは今日は新井くんと二人で一曲ミックスしてみました。まだまだ感覚に頼っている部分が殆どですが、1音1音をしっかり作る事、または作らない事が少しづつではありますが、できるようになってきたと思うのです。
 最近すっかり太陽が昇るのがはやくなりました。また季節がすぐに変わりますね。時間の流れのわりには随分とゆっくりと生きているなと感じています。