風情


 音楽を聴く時にも当然ながらシチュエーション?を求めたくて。らも先生にならってそれを風情と呼ぶ事にしましょう。なんでもそうじゃないですか。酒を飲むにも飲まれるにもあの人とこの場所でとか。秋は秋刀魚でコタツにみかんみたいな。音楽も当然そうなのであって、こんな気分の時はあのErykah Baduが聴きたいなとか、sadeのあの声だとかあるじゃないですか。風情なんですよ。曲やその人に対する風情だということ。イメージともいえますかね。そういう思いを持てる音楽て素敵だなと思うのです。この曲を聴くとあの人の事を思い出してやるせないなとか。自分はありませんよありますよ。聴かされるのではなく、そういう姿勢でどの作品に対しても向き合いたいなと思う訳です。そんな秋の夜長のディープなハウス。↑はJill Scottの「Slowly Surely (Theo Parrish Remix)」。そんな当たり前といえば当たり前な事を思って本日の選曲をしています。まあ余裕で外しますがね。風といえばさっき聴いたドーナツ盤のこれがすごく良かった。川村ゆうこ「風になりたい」吉田拓郎作詞・作曲で編曲が松任谷正隆さん。風になりたいとか猫になりたいとか思うのは世界共通なのでしょうか?日本人だけ?自分はそうでもないですかね。ま、猫は人間になりたいなんて微塵も思わないでしょう。

 そう、聴かされているうちはぜんぜんだめです。それでもふとした瞬間、タイミング時間や空間や自分の気持ち次第で今まで何とも思わなかったものがすっと入ってくる瞬間。これ快感ですね。無理して理解しようとする必要なんて全くない。でもその可能性を広げるも縮めるも自分次第なのは間違いない。引き出しはなるべく多く持っていたほうが楽しいと思います。結構聴ききれないほどに買ってしまったりするのですが、何を買おうかな、なんて選んでいる時が一番楽しいのもまた事実。というかこの世の中に存在する自分が好きな音楽になるべく、出来るだけ出会いたいなとおもうわけですよ。音楽に良いか悪いかなんか存在しなくて、好きか嫌いかでしかないと思うんです。あくまでも自分の物差し。それが長いか短いか。それを誰々が言っているから良いんだと思う事なんてくだらねーなと思うのですが、当然自分もご多分に漏れずでしてああ残念。もののあわれもののあはれ?日本語てほんと美しいです。はい。大事にいきましょう。