無題


 GRACHAN MONCUR�『SOME OTHER STUFF』で、WAYNE SHORETER,HERBIE HANCOCK,CECIL McBEE,ANTHONY WILLIAMSという面子をみて即買いしたものの、出てきた音を聴いてびっくり。すごい実験的な音響追求で、こういうのって音響の追求形態なのかなって思うのだがどうなのだろう?一つ一つの音の鳴り方にすごく意識的で、解りやすいエフェクトなんて無いけれどこれも音響だなと思う次第。頭に耳を柔らかくしないと駄目。音に対して柔軟であることを促してくれるのはありがたい。解りやすいリズムやメロが全てではなくて、音は音で同じものだと考えれば全ては同列だという事は明確なはずで。使い方や配置の違いにすぎず優劣なんて当然ない。解そうとするかどうかという受け手の姿勢が問題で、実験音楽というのは言い得て妙だな。こういうのに出会った場合は前のめりになるくらいの姿勢が必要ではないか。この人達て絶対に一つの事に拘ったりしないな。尊敬。
 視界がぱっと開けるのは快感でもあるのだけれど、無駄なものを置いていくのはなかなかで。手前の価値観に従って生きているのは当然だけれど個々で帰結するしかないそれは、他人と共有するのは可能なのか不可能なのか。フィルターを通して出てくるのが邪魔くさいのだけれど自分なんてのは随分と単純な構造しているのな。「World of Echo」てこと。
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