今日は本の日

アナキズム・イン・ザ・UK――壊れた英国とパンク保育士奮闘記 (ele-king books)
 最近この本を読んでいます。日本から英国に渡り、その地で家庭を持ち保育士として奮闘しているブレイディみかこさんという方が著者。彼女いうところの「底辺託児所」で子供達やその親と接してみた英国という階級社会。そしてその歪み。著者の飾らなくお高くとまらない、本人もまた住んでいるアンダークラス民の感覚で書かれている文章にすごく好感を持ちます。
 イギリスが階級社会だというのはなんとなくは知っていたけれど、それぞれの階級でどういう価値観を人々に形成させ、影響を与えたのかみたいなことは知らなかった。そしてそのなかから生まれてきた音楽。おしむらくはここに登場するバンドや映画に殆ど縁がないということ!知っていたら何倍か楽しめたろうな。スミスやストーン・ローゼスセックス・ピストルズエイミー・ワインハウスの音楽は全然知らないけれど、彼女について書かれた項はマジで泣けました。実際関わったらあれでしょうが、ここに登場するクソガキ達の日本にはなかなかいないであろう、個性や逞しさには一種の爽快感を覚えます。
 著者の座右の銘とする「Life is a pice of shit(人生は一片のクソだ)」彼女やここに登場する子供達に生活保護受給者とは全然違う環境に置かれていますが、誰にでも人生は一片のクソだと思う瞬間は多々あるもの、それでも生き続けることはなんて素晴らしいんだと思わせてくれる本です。なんか勇気をもらえて少し優しくなれます。このブログを読んでくれているお母さん方、是非読んでみて下さい◎
 あ、今週末と来週頭に迫っています。11.9中津vi-code「oikos-rhythm vol.4」(https://www.facebook.com/events/529393750462600/?fref=ts)11.12京都METRO「Takeshi Nishimoto(I'm Not A Gun) w/ Robert Lippok(To Rococo Rot) 『Lavandula』 Japan Tour in Kyoto」(http://www.metro.ne.jp/schedule/2013/11/12/index.html)よろしくお願いします!