MOODYMANN新譜


 買えてはいたがずーっと放置したままだったMOODYMANNの新譜。やっと聴きました。なんとここにきてのSTとはね…。ジャケットとかヤバい。この人とヴィラロボス、モーリッツに関してはもう愛なので、持っていないものが出れば・見つかればなんでも買う。内容は問いません。
 MOODYMANN節炸裂。黒い。ブラック・ミュージックにおける形容詞全てが当てはまるんではないか。このおおらかなグルーヴに驚く。音作りや音構築の緻密さによるグルーヴのすごさってあるけれど、そういう部分に重点はおかれていない。めちゃルーズでファンキーなグルーヴ。ファンクってこうだよなっていうね。そういう点においてめちゃくちゃ痛快。これの正反対みたいなテクノやハウスも聴くし、大好きだがもうこの作品とは本質が違うなって感じます。あまり使いたくはないけれどやはり圧倒的に黒いです。根付いているところが違います。↓Funkadelicの曲をそのままやっている 笑

 先日うどん君やジャックさんと話していたことと丁度ダブってくる。音の良さや色んな技術を超えた良さっていう部分が大事でそれを如何にして抽出するかみたいな話で、これって経験上とても難しいことなんですが。音楽を作ること演奏することにどう接するか。息をしたり歩いたりするように音を出すってことか。そういう音楽はやはり素晴らしいのです。本能はたくさんのことを超越できる。たくさんの不自由さを抱えて生きていくものですがそれっていうのは詰まる所大したものではなくて、そういう部分を軽く捨てられたらいいのにな。この人の音楽がもたらしてくれるものはそういうこと。