dub i

 手数を増やすのではなく一つ一つに意図を。派手な音、突飛な音は流れを考えて使うようにする。一曲の中の流れが大切で、一個の音、フレーズではなくきちんと一曲ミックスすることを考え、曲の一部だけミックスするにしてもそう。余裕持ち思い切ってエフェクトをかけること。半端なかけかたは音に出る。他の楽器の鳴り方にも注意すること。
 ミキサーを弄っていて大事だなと感じていることです。弄っているからこその発見の日々で、どんどん仕組みが解ってきてやれることが増えてきました。それらをどこでどういう風に使うか。所謂減らすdubではなく、リズムがあった上でのトラックのみをミックスしています。そのトラックも抜き差しというよりは、ずっと同じ音が鳴っている中にアクセントや変化をエフェクトで作りだすというのが役割で、音の鳴り方をより強固にするというか。そういう意味ではエフェクト音を曲の一部にすることが大切になります。だからたくさんのことをやると、それが違う意味を持ってきてしまい曲の強度が薄れるというか。だからバランスなんですね。一曲がある程度長い中で、こういうことを考えながらやっているとそれはそれは集中力を要します。こういう演奏スタイルにこれからなっていくのでしょうが、音色や鳴らし方をもっともっと工夫して、元のトラックの音数を減らしていかないといけないですね。シンプルで有機的な音構造の必要性を感じます。

 dub愛。色々な音を聴いて影響され、それに伴い演奏する音も楽器も変わってきましたが、ここにきてこれだというものがようやく見つかった感があります。YYBYはこのスタイルで試行錯誤していくことになるでしょうね。新曲はミキサーしか演奏していません。その処女作となったのは必然。YYBYの何度目かの第一歩、今週末8.17はKyoto METROにてライヴがあります。(http://www.metro.ne.jp/schedule/2014/08/17/index.html