紡ぐ1

 新曲でメロディーを弾くというか吹く(メロディカ)ことになり、珍しくというかいつ振りかなと思うくらい久しぶりにメロディーラインを作っています。ギターみたいにある程度ここを弾けばキーに合うというのが解らないなかで作る感覚が凄く新鮮で、手癖を出そうにも音の並びが違うから出しようが無い。(昔ギターを始めた頃、母親がドレミファソラシドにチューニングしていたことがありました。気持ちはわかる。)これとこれの音の並びだと自然に聴こえるとか、この音の後だったらいいけれど前だった不自然に聴こえるみたいな鍵盤を弾く不思議な感覚。そうして作ったものを記録しておく上で不便なことで、楽譜が書けない読めない。譜面さえ攻略できればささっと書くだけですむ所を一回録音して、使っている音を書き出してみたいな手間。ピアノを何年かやっていたのにも関わらず出来ない自分の不思議。
 自分で曲を作るようになってからずっとな気がしますが、メロディーやコード進行といった部分に、(そこが最も苦手だという事情も踏まえ)面白さを見いだせることが殆どありません。聴く分ではまた違うんですがね。それ故それとは違った方法論で、一つのキーで個々の音色だったり音の抜き差しのような部分を研ぎすませていく曲作りというか、前回も書いたけれどもはや音作り。そういう音楽の面白みはさんざん書いてきた通りです。何でここにきてメロディーラインなのかというと、メロディカだからです。
 長くなりそうなので2回に分けます。