Moritz Von Oswald Trio/Sound Lines タイムライン

  Moritz Von Oswald Trioの新譜を購入に走る。今までさんざん書いてきたようにMoritz Von Oswaldは自分のなかでアイドルと化している。アイドルを好きになるということはその全てを肯定することだ、と自分は考えているので内容がどうかなんて関係無し。夢中でカートに入れたし、取り置き開始日を前倒しにしてもらって買いに走ったら知り合いの店員さんでなんか良かったな。レコードの値段が高くなっていておいそれと新譜を買えないけれど、彼の活動に関しては視聴なしで即買い。そんなアーティストが自分の中に彼くらいしかいないのが寂しいものだけれど。好きです。Moritzさん。
 トニー・アレンが入ってからの初めてのアルバム。アフロビートの創造神は、音の魔法使いみたいな二人をまとめているのか一緒くたになって遊んでいるのか。お互いが出した音に対して反応し合う、偶発性を重視したイメージが前のアルバムにあったけれど、今回もそういう作り方のよう。ここにきてファンクとかジャズの弛緩したノリを志向しているのかな。うん、そうだとすればトニー・アレンぴったりじゃないか。Basic Channelなどを経たMoritzの今なんだと考えれば、腑に落ちるところも多いにある。この時代にこういうバンドサウンドを聴かせるんだという。しかもトニー・アレンまでもをメンバーに加えて。悪くいえばセッションの記録めいたこの作品をブラッシュアップして、もっと聴きやすいものにすることだって彼の力をもってすれば容易なはず。(想像の範疇だけれど)あえて大幅な編集を加えず作品として提示してみること。その意図とは?生ものだなこれは、というのを感じた一回目。前作からジャズを感じるんだ。。。聴きながら書いた感じたことの時系列。風呂に入りながら考えてもう一回聴いてみよう。