5/1 LOW POWER"Elektro Guzzi “JAPAN TOUR"@京都METRO


 あれは丁度2年程前か。自分はギターをおきました。その代かわりにミキサーのつまみをひねったり、メロディカを吹くようになりました。ギターをおく少し前からドラムにパッド(電子ドラム)が組み込まれ、ギターをおいたのと時を同じくしてドラムパーツの半分はパッドになりました。生なのはハイハットとスネアを残すのみ。パッドにはルーパーを通してサンプラーと同期させ、ライヴでみてもどの音を叩いているのか今ではわからないくらいになりました。ベースにフレットはありません。くしくもギターを頃から良くなてきたね、といわれもするようになりました。それがYYBYが出したい音を出すがためにとった方法でした。人力テクノなんて形容されることもありますが、なんてことはない半分は機械です。トラックがありシーケンスもばりばりと走っています。それは自分でリアルタイムでダブワイズするため。腕は2本、指は両手で10本なのです。ドラムのパッドにルーパーを組み込んだのも音のレイヤーを加えるため。ベースはアンプもヘッドも自前で常にツマミをほんのちょっと変えては戻すということを繰り返しています。こうして現在のダブ・テクノバンドYYBYがあります。
 さてElektro Guzzi、彼らはベース、ドラム、ギターというオーソドックスなバンドスタイルでシーケンスもループもいっさい使わないという方法でいかにミニマルなテクノを演奏してみせるかということに拘りを持ったバンド。この方法論でテクノを演奏するにあたってエフェクターやマイクのチョイス、ドラム鳴らし方なんかに相当の試行錯誤に努力を積み重ねてきたのは間違いない。それが半端に終わっていない再現性、クオリティを持っているからこれだけの評価を得ているし、このバンドの凄みみたいなもになっている。みんなも思っているようにこの方法論で出す音・演奏力には自分も素直に敬意を払う。余談だけれど前回来日時はドラムの方の身内に事故があったそうで、ドラム抜きの編成だったので今回フル編成でみられるのが楽しみ。彼らの演奏で踊り狂って意識をとーーい所に連れて行って頂きたい。色々書きましたがElektro Guzziに関してはこの動画を要チェック。(https://vimeo.com/82537538
 YYBYとElektro Guzzi、演奏方法の対比みたいな書き方をしたつもりですが上手く伝わったかな。デジタルかアナログか、ハードかソフトかのような無限ループな議論は延々と続くでしょうが、音を出す上での方法は千差万別で良いのだと思う。音は空気の振動。それは不変。その振動を音楽に変え、どう聴かせるかというしごくシンプルなもの。何を使ってどうやって演奏しているのかなんて音楽善し悪しには関係なく二の次なものはず。二の次といったら語弊があるか、それも含めて頭を空っぽにして音を感じてシンプルに楽しんだら良いんだと自分は思う。YOLZ IN THE SKY柴田さんはギターを使って凄い音を出します。ギターを弾いている手と出ている音が違いすぎて、いつも笑ってしまう。何よりマギーさん含めた二人でのライヴがかっこいい。彼らも唯一無二過ぎる存在だと思います。omni sight feat. Shigeki Ieguti (from PARA)はLow Powerに出たい!といって頂いての出演。ベースとドラムにラップトップでfeat.にPARAの Shigeki Iegutiを加えた演奏。初見です。名うてのミュージシャンばかり、どんな音を出すのか楽しみです。YYBYのことも知って下さっているそうで、良い繋がりになれば。Naohiro Tomisawa(MYTH)ことトミー君はラップトップでのテクノライヴ。ベルリン帰りでMETROでの凱旋ライヴだと自分は盛り上がっています。もともとファンですが、ベルリンでの経験を糧にどうなっているか期待大。B from OUTATBEROOUTATBEROのビンゴさんのソロです。ソロではラップトップを使った演奏。何度もみているけれどこっちもかっこいい!彼もね演奏している姿が良いんです。CSTはハードウエアを使ってのテクノライヴ。思ったのだが、一番オーソドックスなスタイルでのテクノ演奏をするのは彼だな。安定のテクノトラックを聴かせてくれます。しかし今回の若手枠CST、臆せず攻めて欲しいきもするぞ、、、そしてDJはJxCx(FLUID)ジャックさんのDJが一番Low Piowerがなんたるかを体現しています。聴いて下さい。それだけ!VJはnyankeeさん。今回もよろしくお願いします。
 Low Piowerは音楽への偏執狂達の宴なんだなと自分は最近思っています。上記したように様々なスタイルでの演奏者達です。共通しているのは自分の作る音楽に対して執拗なまでの拘りを持っているということ。もしかするとその姿勢は閉鎖的に感じたり取っ付きにくかったりするかもしれない。だがそこには自分だけの音を生み出すための創意工夫があり音楽への愛情がある。何かに特化しそれを極めようとすると世間一般とされるものからは遠ざかってしまうことはよくあること。素晴らしき異端者、はみ出しもの達の宴に光射せ。5/1 LOW POWER"Elektro Guzzi “JAPAN TOUR"@京都METRO。間もなくです。ずいぶん大袈裟に書きましたが、LOW POWER体験してもらえればもしかすると価値観ぶっ飛ぶかもしれません。参加お待ちしています。詳細はこちらから。※Facebookのアカウントお持ちの方で、イベントページ参加するにして頂ければ前売りで入場して頂けます。(https://www.facebook.com/events/870858499709601/) (http://lowpower-alternative-dancemusic.tumblr.com/ )(http://www.metro.ne.jp/schedule/2016/05/01/index.html